go the distance

研究と教育に関するあれこれ。

ほんとにノンストップだった&学会発表のおしらせ

前回のエントリから、あっという間に4ヶ月。ほんとにノンストップでした。よく働きました。

 

採点も一段落して、これから学会シーズン。今年も、日本教育工学会と、日本教育心理学会で発表します。

発表タイトルと日時はこちら。会場で議論していただけると嬉しいですー。


日本教育工学会 9月18日(日) 11:50 ~ 13:10(P2a ポスター )

新入生オリエンテーションでとった学習方略に関する質問紙を、2年分分析しました。
学生を3群に分けて、多母集団の共分散構造分析をしてみました。
この方法でいいのかとか、こういう方法あるよとか、結果をこんなふうに使えそうだねとか、
当日はそういう議論をさせていただけると嬉しいです。

P2a-27
大学初年次生の進路選択に関わる学習方略―メタ認知方略の活用度の差に着目して―
◎椿本 弥生, ほか4名


ちなみに、共著での発表も同じセッションです。
学習支援センターのデータ分析です。チューター研修の成果は利用者満足度に影響するのか? 
こちらもぜひ、お越しください。

P2a-07
利用者満足度の規定要因からみたチューター研修の成果
椿本 弥生(第3著者),ほか4名


日本教育心理学会 10月8日(土)15:30-17:30 ポスター発表(PC)

アカデミックライティング授業で、文章産出困難感尺度をPre、Postでとりました。
その分析です。PreとPostで、尺度感の因果関係は変化するのか。
ここでも、共分散構造分析をしています。今年はそればっかりだなー。

PC42
文章産出困難感尺度の因果関係の検討―大学初年次の文章産出の訓練は因果関係を変化させるか―
椿本 弥生, ほか1名

◯文章産出困難感尺度はこちら
岸 学・梶井芳明・飯島里美(2012).文章産出困難感尺度の作成とその妥当性の検討.東京学芸大学紀要, 総合教育科学系, 63(1), pp.159-169

◯Amos使いのバイブル、今年は特にお世話になりました。

小塩先生の本は、本当にわかりやすい。学生に教えるときにも、自分で使うときにも重宝しています。初めてのAmosでの分析も、この本でできました。 

実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析

実践形式で学ぶSPSSとAmosによる心理・調査データ解析

 

 

2016年度,前期スタート

今年度も,1年生必修の学術的文章読解・産出の講義「科学技術リテラシ」と,メタ学習ラボのチューター研修が始まりました.開始できるようにするまでの準備があまりにも怒涛すぎて,それぞれの第1回が無事に終わった今,ものすごく気が緩んでいます(笑)

 

リテラシ」は,反転学習で実施しています.学生は,講義前にeラーニングで基礎事項を学習し,その内容を使った課題を行います.講義では,eラーニングの理解度確認テストを受けた後,課題をピア・レビューで修正します.この講義は,筆頭の科研基盤(B)の実践フィールドでもあります.

この科研は今年が最終年度なので,講義のデザインやコンテンツを,年度末にパッケージ化して公開したいと考えています.ご興味がある方がいらっしゃいましたら,ぜひご連絡ください.

学習者のさまざまなデータも,蓄積されています.今年度は論文書くぞーー.

ちゃんと研究して,もっといい講義にしていかなくては,です.

 

メタラボの研修は,毎週月曜のランチの時間帯に行っています.毎週の内容に対して,目的・講義/活動・評価を考え,40分間の研修をデザインします.もはや,講義が1本増えたのと同じくらいの労力が必要です.でも,やります.

これについても,どこかで成果をまとめて発表できればいいなあと考えているのですが,どんな場でどんなふうに? というところまで考えきれていません.もっとリサーチが必要ですな.

 

さあ,前期が終わる7月末までノンストップだぜ.

1歳児の寝言集

最近,夜泣きが減った代わりに,寝言をつぶやくようになった息子。
最近の寝言を3種類収集しました。
いずれもわりと大きな声なので,もれなく驚きます。

 

(1)「パパ―,ママーーーッ!」
→ 何事かと驚いて寝室の扉を開けたら,熟睡してました。何を訴えたかったのか気になるような,どうでもいいような。

 

(2)「チャギントン… ガタン,ゴトン…」
チャギントンは,電車のアニメの名前です。丁寧なことに,擬音語までついていました。夢にまで見るとは,どんだけ電車好きなんだ,と。

 

(3)「まめき,まめっき!」
→ 「ジャックと豆の木」の絵本のことです。最近お気に入りで,朝っぱらからエンドレスで読み聞かせをねだってきます。あれだけ読んでもまだ読み足りないのか,と。

 

いやあ,しかし,あっという間にたくさん喋れるようになっちゃいました。

名詞だけでなく,「あそぶ」「たべる」などの動詞も出てきています。

個人的に,次の楽しみは,数詞ですね。

学習支援センターの新ディスプレイ

アルファベットのブロックで,「メタ学習ラボ(Meta Learning Lab)」の頭文字「MLL」を作って,ラボの入口に飾ってみよう.

やわらかでウェルカムな雰囲気が伝わるといいんだけど.

 

先日,2年生の学生が,

「(今は怖くないってわかってるけど)1年生の時って,メタラボって怖くて入れなかった」

と言っていた.

 

設置場所は超オープン(巨大なオープンスペースのど真ん中に,扉も壁もない状態で設置している)なんだけど,仕組み的にもっともっと学生に対して開いていく必要があるんだろうな.

PASEO(パセオ) 木製ナンバー WF-35WH-M

 

PASEO(パセオ) 木製ナンバー WF-35WH-L

PASEO(パセオ) 木製ナンバー WF-35WH-L

意外に集中できる

集中講義の最終日に,発熱した息子.

授業終わるの待ってたんだろうなあ….

ちょっと待ちきれなかったようです(笑)

 

あれから約一週間経つけれど,依然熱は高いまま.

看病のため有給をとったりしたけれど,採点やら科研費の繰越申請書やら,やることは満載….

家で作業できるよう,大学で資料をプリントアウトしたりして準備し,家に持ち帰り,熱でぐったりしている息子をおんぶしながら作業(ぐったりしてるなら布団で寝ればいいんだけど,心細いみたいでおんぶじゃないと寝てくれない).

 

いつ起きてしまうかわからないので,ずいぶん集中して短時間で仕事を片付けることができた.

 

後期集中講義「メディアの科学」

今年は集中講義で行っています。グループワーク中心の演習型講義です。学生には,インストラクショナルデザイン理論を用いた教材開発・評価をしてもらいます。


教科書を事前に読んできてもらい,講義では演習中心。教科書を読んでいる前提でどんどん進めます。読んでいない学生や,理解が不足していた学生も,演習しながら教科書を読まざるを得ません。グループ内で教え合うことも理解促進に役立つでしょう。


グループワークでのがんばりやフリーライドを点数化するために,最終レポートでは,自己評価と班員相互での評価を行わせます。今回一緒に授業をしてくださっている,大学院の後輩のY君のナイスアイディアです。

 

同じ科目でも,集中講義と毎週講義とでは,学生の作業リズムや目指せる到達点が違ってきます。来年度はまた毎週講義に戻して,集中講義スタイルと比較して,どちらが学生にとってよりよいのか,考えてみたいと思います

FD講演「論理的なレポートの書かせ方と評価方法」

秋田県立大学 秋田キャンパス 生物資源科学部で、FD講演をさせていただきました。レポートライティングと評価にお悩みとのことだったので、現在未来大で行っている初年次ライティング教育の実践報告を中心にお話してきました。反転授業での文章教育の方法と、ルーブリックを使った文章評価の効果について、関連する基礎理論(教育心理学)の講義を交えながらの報告でした。

 

午前中の早い時間からの開催だったにもかかわらず、30名ほどの参加者があり、皆さん熱心にメモをとられていました。講演後の質疑応答も時間が足りなくなるほどで、終了後個別に対応させていただいた先生も何名かいらっしゃいました。講演後のアンケートでは、「レポート作成指導について、実習授業へ応用できそうな内容だった」「メタ認知をつかった教育の効果が高いという点が興味深かった」「非常に効率的な方法を具体的に提示いただけてよかった。参考になった」などの感想をいただきました。

やはりレポートの採点と評価は、大学教員にとってとても身近で悩ましい問題なのですねぇ。教育工学的に、本当に研究しがいのあるテーマだと思います。

 

授業デザインで迷う点はまだまだ多く、共同研究者の先生方と、ああでもない、こうでもないといつも話し合いながら、授業を作っています。先生方の授業実践への造詣の深さや研究力の高さにいつも圧倒されながら、「学生にも教員にも最適な授業デザインを」の思いだけでなんとか末席でがんばっている感じです。

 

未来大での初年次ライティング教育は、科研「論理的文章を推敲する力を涵養するFlip Education環境の構築と評価(課題番号: 25282060)」の実践研究の場です。

毎週1回15コマの授業を、Flip Classroom(反転授業)形式で行っています。学生の活動からみた授業の基本的な流れは以下のとおり。

[授業前]

①eラーニングを視聴する,資料PDFを読解する

②宿題に取り組む

③宿題をLMSに提出する

[授業中]

①前回のリフレクションシートと宿題のフィードバックを受ける、eラーニングの理解度テストを受験する

②宿題についてペアあるいはグループで検討する(ピア・レビュー)

③宿題を修正する

④次回までの宿題の指示を受ける・リフレクションシートを記入する

 

教員の仕事は、

・授業前:eラーニングと理解度テストを作成し、LMSにアップしておく

・授業中:フィードバックを行う、質問に対応する、テストの受験を管理する、活動を指示する

です。授業で長々と講義することがなくなったので、授業中に学生の進捗や課題の質を細かく確認できるようになりました。eラーニングの理解度テストもLMSですぐ得点がわかりますし、授業中に学生と対話する時間もある。以前より、学生のことがよく見えるようになったと思います。

 

来年度も、同じ授業を担当します。来年度は、講義はフルeラーニングにし、さらにFlip度合いを加速させるつもりです。その他、研究的なチャレンジもいくつか。やりたい分析のアイディアも固まってきました。やるべきことは山積みですが、そのぶんとても楽しい実践研究です。